武雄の子どもたちのつぶやきと発見
武雄ツアー報告の続きである。
今回、武雄市 3小学校の授業の際、教育委員会の方が何名か同席された。
(初日は樋渡市長と教育長も)
そのお一人が、iPad片手に「子どもたちのつぶやき」を蒐集して下さった。
その一部は、方言のため私には(耳に入ったとしても)分からなかったもの。
例えば
・「水のこぼるっごとしてえすか」
トップカールを切り取った紙コップに水をたっぷり入れて、持ち上げようとしたときのつぶやき(叫び?)だ。
意味は、「水がこぼれるようで持つときに怖い」
注:えすか=怖い
である。
これこそが驚きの瞬間であり、体感経験であり、この授業の「真実の瞬間」であるのだろう。
担任の教員のみなさんにも、「子どもたちの様子を観察していて下さい」「いつもとは違う子が活躍するかもしれません」とお伝えした。
その感想も、いつか伺えたらと思う。
他にも全員に短い「感想や質問」をその場で書いてもらった。
その中で鋭い質問がいくつか、
・「トップカールがあるとなぜ、あんなに強くなるのか」(5年男子)
これは授業後、餃子会館でのランチ中に、私に樋渡さんが発したのと、全く同じ質問であった。素晴らしい。これはほぼイコール「円柱はなぜ強いのか」ということでもある。
ぜひ、探究してみて欲しいなあ。
さらに極めつけは、
・「ペットボトルはなぜ四角いのがあるんですか」(4年男子)
・「ペットボトルはなぜ四角いの?」(4年女子)
これはたまたま若木小で、すべてのテーブルに載っていた水入り500mlペットボトルが、四角柱のモノだったからでもあろう。
それにしても、見事である。円柱は持ちやすい。だからコップは円柱だ!とさんざんやったあと、その疑問がちゃんと出るとは。
『ルークの冒険』には、そのなぞの答えだけでなく、「解き方」が、あります。
読んでみてね。
もうひとつ、
・「ペットボトルの底はみんな凹んでる!」
西川登小ではテーブルに、2Lペットボトルが列んでいた。
そこでそのカタチのヒミツをいろいろ話したのだが、その直後、出たつぶやきである。
これまた素晴らしい。
言われたことだけでなく、すぐ他のヒミツに目が行ったね。
あ、東川登小の5年男子からはこんな質問も
・「紙コップは紙でできているのに、なぜ漏れないのですか」
これも答えは簡単ではないねえ。
切ったり作ったりしてハカって見て欲しい。
紙コップの底の構造とは!
普通の紙で紙コップを作ったら!
私もさっそく日曜にでも、やってみようっと。