2009年02月28日

「発想力」本、書き始め

目次を詰めていたが、詰め切るのはやめて、書き始めた。

基本の構造と、主要なエピソードが7~8割固まれば、まあ大丈夫。

書いて行く内に、またいろいろ出てくるだろうし。

前回もそうだが、今回も書き下ろす部分が多い。

既存のものの流用は1/3もないなあ。

ということは5万文字くらい書くのか。

毎日2000文字ずつ書いても、25日。

4月中にいったん書き上げて、5月中に推敲して、6月中に初校へ持っていく、感じか。

昨日書いた部分は、以下。615文字。

はじめに、の一番最初の部分。

———————————————-

 ある発想のお話:「空気はなぜ透明か」

ある夜、自分の部屋で一人テレビを見ていた。お気に入りのNHK教育の「高校講座」だ。何が楽しいって言って、実験の楽しさ。学校では見られない、いろいろな実験を見せてくれる。

ちょっと危険な香りのする大人の世界、に見えた。

その日は「化学」、ハロゲンの回。(フッ素F、塩素Cl、臭素Br、ヨウ素Iなど)

テレビの中で淡々と実験が続く。生まれて初めて見た「色の付いた気体」たち。猛毒でもある臭素は強い赤褐色を放ち、ヨウ素はビーカーの中で濃い紫色に揺れていた。凄い。

そのときフト思った。「色の付いた気体が色々あるのに、なんで空気は透明なんだろう」「地球上で一番多い気体(空気=窒素+酸素)や液体(水)が透明だというのはとてつもなく便利なこと」「これが偶然のハズがない。何か理由があるはずだ」

それから一週間、頭の片隅で考え続けた。そして気がつく。空気が透明になったのではない、ヒトの目が、地球上の生物の目が、そう見えるよう変わってきた(=進化した)のだと。

これは一九七六年頃のお話。田舎に住む小学六年生の頭の中に浮かんだ「問い」、それが「空気はなぜ透明か」だった。

この問いは、空気を知っているだけでは決して生まれなかった。それだけでは、空気が透明であると言うことにすら気がつかなかっただろう。不透明な気体(臭素やヨウ素)の存在を知って初めて気がついた「問い」だった。

大きく横に『比べる』ことによって、発見した「問い」だったのだ。(答え、については巻末に解説を)

———————————————–

さて、これから頑張りましょかね。

追記:ちょっと修正