第13号 失敗に学ぶ(後編)
己を知るための3カ条
簡単に、己を知る(自分を科学する)ための要点をまとめよう。
第1条 第三者に聞く
近親者、上司部下、知人友人、通りすがりの人・・・ハッキリ言って誰でもいい。大事なのは、思い切って聞く勇気、ちゃんと耳を傾ける度量だけ、だ。不特定多数へのスピーチなどは最適だ。必ずフィードバックアンケートを取り、アンケート用紙をそのまま読もう。
第2条 第三者になる
自分自身を後方斜め上から眺めている感じだ。科学者として、客観的に、自分を題材として、反省し、考えよう。そんな言うほど簡単でないことはもちろんだ。でも、ちょっと時間を置いて再度考えてみるとか、がここでも有効なはず。
第3条 行動・思考方法をコンセプト化する
仕事の成果物がコンセプト化されていることは当然だ。それ自体が仕事とも言える。事実(ファクト)を見つけ、その意味合い(インプリケーション)を明らかにし、それらを束ねたコンセプトを作る。同じことを、自らの行動や思考に対して行うのだ。
「XXとは違う○○式考え方」「XXを超えた△△的やり方」といった魅力的キャッチフレーズに落とせればOK。
今自分に出来ることをやっても、それだけだ。限界を超えたことをやって初めて失敗し、大きな学びがある。
スキーも転ばなくなったら進歩は終わり。限界を超えた暴走にこそ、進歩と上達の鍵はある(はず)。
初出:CAREERINQ. 2006/02/01
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