2022年05月18日 2022年4~6月の講演・研修予定

4月はKIT虎ノ門大学院の「戦略思考要論」から始まります。4学期にもありますが、1学期のそれは3日間のクラッシュコース。今年は4/1、2、3でやりました。金曜1845~2155、土曜は昼休みを挟んで930~1630、日曜930~1240。
KIT虎ノ門に「必修科目」はありませんが、なるべく多くの受講生に「すべての基礎」として受けてもらえるよう、こんな構成になっています。

次は、女子栄養大学の食文化栄養学科2年生向けの「基礎経営学入門」。今年は4/7、28、5/19、6/2、16、30、7/14と行います。100分✕2コマの200分授業を木曜午前・ほぼ隔週でやるのですが、リアルで100人前後の授業なのでなかなか大変。でも結構楽しい(笑)
初日の様子はこちらから。

講演・研修ではないけれど、4/12には横須賀市の北下浦中学校で学校運営協議会に参加しました。初回でしたが後半は教員のみなさんとの「熟議」もあり、面白かったです。

4/13 1900~2100 KIT科目等履修生説明会
4/24 1400~1600 小田原JC 小5~中3 「決める力」
小田原まで新横浜からこだまでビュン。中学生(とJCメンバー)向けの決める力講座でした。当日の様子はこちらから。

5/17 1350~1730 AMG主任初任者研修① 「決める力と伝える力」
5/20 1330~1630 AMG 認定看護管理者研修ファーストレベル

認定看護管理者研修は、管理的立場に立つ看護師を養成する研修で、ファーストレベル105時間、セカンドレベル180時間、サードレベル180時間のもの。教育機関は大体が各県の看護協会なのですが、埼玉ではAMG(上尾中央医科グループ)もこれに認定されています。私は毎回そのトップバッターとして研修を行っています。
5/24 1350~1730 AMG主任初任者研修②「決める力と伝える力」
AMGの主任初任者研修は人数が多いので、3回に分けて行われます。3回目は中途採用者や期中での昇格者が中心で2/14の予定。

6/4 0900~1300 三谷産業 THE TEAM 「重要思考」
金沢本社の三谷産業。リーダー育成研修で毎年やっています。2年コースなので、隔年で発想力と重要思考を。
6/8 1330~1630 M3C 「重要思考」1
6/10 900~1600 海上自衛隊 幹部高級課程 「トレードオフかイノベーションか」
6/14 1000~1500 M3C 「BM基礎」1
6/21 1330~1640 AMG実習指導者
6/23 1000~1500 M3C 「重要思考」2

今のところこんな感じです~。

2022年04月29日 おだわら未来創造塾 中学生議会 ’22 開塾式

4/24(日)、小田原に行ってきました!駅降りたの初めてかも!



小田原JC主催の「おだわら未来創造塾 中学生議会 ’22 開塾式」での90分講義です。
小田原市の中学生30名と、JCメンバーなど大人50名を対象に、「決める力」のサバイバル演習をやりました~。



写真は2度目のサバイバル演習の様子。最近は「立って話そう」と呼びかけていて、これだけで3倍は議論が活性化します。これは数年前、講堂での授業のときに、座っていないで自然と立ち上がった中学生たちを見てやり始めたもの。
こういった「動いて考える」カタチには、車座になったり、寝転んだり、いろんなバリエーションがあります。



この「机の片側に集まる」もそう。確かにその方が、机に並べた優先順位付けのための付箋紙が見やすいものね。φ(゚Д゚ )フムフム…

この研修はこれから数ヶ月活動する、中学生たち向けのものだけれど、一番楽しんでいたのは後ろにいた大人たちかも。後半だけ参加した小田原市長の守屋さんも、その後の挨拶で「中学生がどんな議論をするのか観察しようと思っていたが、自分自身がのめり込んでしまった(笑)」と。
みんな、ここでの学びをこれからの人生に頑張って活かそうね。子どもも、大人も。

小田原JCのHPでの報告はこちら

2022年04月20日 緑と青、そして青葉と若葉

翠(みどり)と碧(みどり)。



春のモミジはまた良きかな。



こっちは柚子(ユズ)。実は、春になっても新芽が出ないので植え替えを予定していた。そしたら、この数日で急にスイスイと。もちろん植え替えはペンディングに。

さて問題です。

緑なのに青葉、青々というのはなぜでしょう?

私なりの解答編です。

古代日本には色を表す言葉は4色(赤・青・白・黒)のみ。そこでは、赤は「赤紫~黄色」、青は「青紫~緑色(灰色なども含む)」を意味していた。
この「青と緑の混同」は世界中の言語で共通だそうで、これまた面白い。そして平安時代以降イロは分かれてくるのですが、問題はなぜ「青い」に「若い」や「未熟」という意味がついたのか、ですよねえ。

「青葉」の意味を、「若葉のころを過ぎて、青々と茂った木の葉」とする辞書もありますが、本来はやはり青葉は「若葉」であり特に「おい茂って緑を増した若葉」なんですよねえ。(季語的には夏)
現代の色で言えば、黄緑が近い。
これからは、伸び盛りのヒトたちのことを、黄緑さんと呼ぼうかな。

そうそう私が通う女子栄養大学は坂戸市だけれど、駅は若葉だったのでした。φ(゚Д゚ )フムフム…



食文化栄養学科での必修科目「基礎経営学入門」も始まっています~。

2022年04月08日 女子栄養大学「基礎経営学入門」2022のスタートです

ここ数年、4~7月は隔週で坂戸市(駅は若葉)に通っています。片道100分くらい。食文化栄養学科での必修科目「基礎経営学入門」をやっているのです。2020年度だけオールZoom講義でしたが、昨年度はリアルに戻り、今年度も無事リアル講義が4/7にスタートしました。

Zoom講義の良さもあるので、半分オンラインにしたかったけれど、今年はやはり7回とも(100分x2コマ連続)リアルとなりました。毎年2年生100名前後が受講しますが、当然のことながら全員女性です(笑)
といっても三谷家も3人娘だし、慣れてはいるかな。

彼女ら新2年生は、1年生だった昨年度はやはりほとんどがオンライン授業で、こういった対面授業、かつグループワークがいっぱいのものはとても久しぶりだったとか。なので4人一組での「サバイバル演習」なんかも、とても和気藹々(わきあいあい)、楽しそうにやっていました。



机の上に見えるかもしれませんが、後半は「紙コップ演習」もやりました。「座って悩むな、動いて考えろ!」の実践です。

多くの学生は、経営学どころか「経営ってナニ!?」という状態ですが、その本質の理解を身近な事例を通して学んでいきます。
さてあと6回(100分x2コマ)の講義、そして最終レポート提出まで、みんながんばろー!

講義内容に興味のある方はぜひ『新しい経営学』をどうぞ。実はこの講義から生まれた本なのです。

2022年04月03日 『新しい経営学』の訂正です

こういう本を書くと、大量の書き間違いや校正ミスが発刊後に見つかります。この『新しい経営学』ではそれがほとんどなく、安心していました。
ところが昨年、出版社にある読者さんから質問が。「2章冒頭のニーズとウォンツ、逆じゃないですか?」
え、まさか、と最初思いました。でも調べてみると、ミスでも書き間違いでもなく、なんと私の勘違い!
正は「ニーズが上位、下位がウォンツ」「目的レベルがニーズ、個別ニーズがウォンツ」「綺麗な穴がニーズ、高性能ドリルがウォンツ」でした。


紙版購入のみなさん、ごめんなさい。m(__)m
電子版購入のみなさんは、もう元は修正されているはずなので再ダウンロードしてください。修正版が手に入ります。

それにしても、いつどうやって逆に覚えたのか…。恐ろしい。

2022年03月19日 地震の備え:3/16地震をうけて

2005年にこの一軒家に住み始めたとき、家具はほとんどを造り付けの固定式にした。地震対策として。でも例外が私の書斎の大きな本棚。前後二段スライドの家具的なもので、収納力があったのでそのまま使っていた。
ところが2011年3月11日、書斎にいた私は、隣にあったその本棚の上に載せてあった旅行バッグなどの絨毯爆撃を受けた。その本棚が前後に大きく揺れていたので、手で押さえざるをえなくて、そんな目に遭ったのだ。



そのときの抜本的対策として、浅型の本棚(奥行き17cmの天井突っ張り式)に取り替えた。これで収納力もバッチリだ。



ところが実は、「ちょっとした」問題があった。
左上にエアコンがあるために、左の棚は突っ張りができず、ちゃんと壁に固定されていなかったのだ。正確には「留めてはみたけど石膏ボードですぐ取れちゃった」状態。それをこの10年、私は放置していたのだ。

昨晩(3/16)の地震(世田谷区では震度4)で、何かが落ちたりはしなかったが、明らかに左の本棚の本だけ、手前への移動が大きく、こりゃいかんと思った次第。
左棚は上下パーツの結束固定も不十分だったので、近所の金物屋さんで直径6㎜、長さ30㎜のボルトを購入。そして、石膏ボード用のアンカーパーツも入手した。

まずは上下パーツの固定


そして、石膏ボードアンカーの取付と固定




もう1ヶ所真ん中も石膏ボードアンカーの取付と固定


これで震度7に耐えるかどうかはわからないが、少なくとも数秒は持つだろう。それで十分。そしてもし倒れなければ、数百冊の本の片付けをしなくて済む。

施工自体は一時間もかからなかったが、検討や準備を入れて半日仕事でしたな。
減災行動がもちろんダイジだけれど、事前にやれること(防災)はやろう。後で後悔する前に。
大地震の危険が言われ続ける東海地区や関東ですら、家具等の固定率は低く(東京都で6割以下)、しかも年々低下傾向。

みなさんの家は、どうですか?

2022年03月09日 日経新聞の考えるデザイン経営

日経朝刊1面の左下には「春秋」というコラムがある。朝日新聞の「天声人語」と同じく社説の一種だが、短く(550文字)時事ネタ中心の随筆だ。筆者(記者で論説委員)のひとりによれば「社説のファミリーで批評精神が命。大上段に振りかぶらず、読者の目を引きやすい導入で、イキのいいネタを手早く」だそうである。(『「春秋」うちあけ話』より)

普段は読まないのだけれど、2022/03/09版での導入文が目に留まった。
「デザイン経営」という言葉を、最近しばしば耳にする。


筆者は続ける。
特許庁のホームページによれば「デザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法」。(A)
なんで特許庁を持ち出したのかは意味不明だったが、きっとGoogle検索をするとトップに表示されるからであろう。そして次の1文が衝撃だった。
かみくだいて言えば、おしゃれな感覚でモノやサービスや新しい事業を生み出すこと-だろう。

え!? なんだそれ? この人、デザイン・シンキングとかも知らないの? 日経の論説委員なんだよね!?
筆者はその勢いのままマイナンバーカード論に突入する。①マイナンバーカードは(カードのデザインが)イケテない、②そのビニールケースもダサい、③普及のためのポイント付与施策もおしゃれじゃない。
そして筆者はそのマイナンバーカード論をこう締めくくっていた。
いまからでもデザイン経営に取り組んでほしい。いやその前に、経営という意識を持ってほしい。

いやいや、この3点(①②③)をクリアしたら、マイナンバーカード施策はデザイン経営的なの? そもそもそんな枝葉末節が経営なの?
きっと筆者はデザイン経営の「デザイン」を、「見た目」や「造形」と捉えているのだろう。でも違うでしょ。たとえば「家」のデザインはその外見でなく「間取り」とか「構造」が命。それをつくり上げるために、そこに住むヒトたちのニーズや想いを「発見」することから始めて、さまざまな「アイデア」をひねり出すんでしょ。それが家のデザイン。
それはビジネスの経営でも同じ。おしゃれな外見を施すことでもなんでもなく、関わるヒトたちに価値を提供するための仕組みや構造を、観察・発見し、考え抜いて、試行錯誤的に実現していくこと。それがデザイン経営なのだ。

こんなことは私がわざわざ言わずとも、春秋の筆者が冒頭に引用した特許庁定義(A)の直後に書いてある。「その本質は、人(ユーザー)を中心に考えることで、根本的な課題を発見し、これまでの発想にとらわれない、それでいて実現可能な解決策を、柔軟に反復・改善を繰り返しながら生み出すことです」と。
その通りだ。「おしゃれ」につながる意味などカケラもない。筆者はこれを読まなかったのだろうか? 読んでいたのに敢えて「おしゃれな感覚で新しい事業を生み出すこと」とかみくだいて見せたのだろうか。われわれ日経新聞の読者に対して。

そんなことを思いながら新聞をパラパラめくっていたら、33面の「大学」面に多摩美術大学の記事が大きく載っていた。「デザイン経営の人材育成」と。
怖々読み始めたが、ちゃんと書いてあった。デザイン人材とは「自ら働きかけて環境をつくり出せる人材」だ、「世の中をよくするためにデザインはある」のだ

春秋の筆者も、ちゃんと日経新聞を読んで勉強しましょう~。そしてちゃんと誰か突っ込もうよ。こんな(同じ日の新聞紙面内でも整合しない)文章を、1面に載せちゃダメだよ。

2022年01月21日 句読点戦争1952~2021

句読点、「。」が句点で「、」が読点、だよね。

ところが学校の教科書では、縦書きはこれで、横書きのときは読点が「,(コンマ)」なのだそうだ。
忘れてた。というか、まったく気がつかなんだ。

なんでこんなおかしなことになっているかというと、その源流はちょうど70年前のお達しにある。内閣官房長官から各省庁次官に「公用文改善の趣旨徹底について」 が発せられた。
そこでは「句読点は,横書きでは「,」および「。」を用いる」と明記された。理由は、ない。

教科書が「公用文」とも思えないが、教科書会社がそれに異を唱えるわけもなく、ずっとそのままだ。

以来、官公庁はそれに従い続け・・・・と思ったら、いつの間にか(特にワープロ、PCが普及してから)そうではなくなっていた。
2012年の調査で既に、
コンマとマルで統一している省庁は4つのみ(裁判所や法務省、宮内庁、外務省)
・都道府県・政令市では7つのみ
となっていた。
内閣官房長官からのお達しも、守ってみたり無視したり。流石、官僚である。
(ちなみに文科省はバリバリの「、」派である。あれ?)

つまりは法曹会だけが律儀にお達しを守っているわけだが、実は弁護士ももういろいろである。
2016年のアンケートによれば、39名中
・作成する文章は全て「,」 14名
・法律文書だけ「,」 6名
作成する文章は全て「、」 17名
・その他 2名
となった。
つまり裁判所に提出する訴状すら「、」という弁護士が44%もいたのだ。
この流れはもう止められない。


ところがここにまた、別の流派が登場する。
学会、というか学問というか、論文の世界である。ここでは長らく句読点は「,」と「.(ピリオド)」だった。
これももちろん理由なんてない。敢えて言えば「論文の世界の第一言語である英語に近い」くらいのことだろう。
(ちなみにKITでは、「、。」か「,.」か、どっちかに、となっている)

このちょっとした余波が、弁理士業界に押し寄せる。
特許庁はなんと「特許明細書の日本語は句読点(「、」「。」)を用いて構成する」を原則としている。でも、発明者は多く研究者であり、原稿は「,.」で書かれていたりする。
ある税理士さんがたまたま発明者の原稿にあった「,(コンマ)」をそのまま特許庁に提出したら、特許庁からの拒絶理由の1つに「『,』は日本語として適切でなく、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない」と書かれたとか。(弁理士の日々
特許庁、流石である。きちんと理由をつけている。


こんな「公用文は横書きで(,)を使う」と定めたフシギな指針も、ついに変わろうとしている。
文化省が2021年3月に出した「報告である。そこでは、
読点には、原則として「,」(コンマ)ではなく「、」(テン)を使う
と明記された。
これに、法務省や裁判所、宮内庁は即、従うのだろうか?
それとも文化庁の報告より、70年前の内閣官房長官からのお達しの方が強いのか。

ちょっとだけ楽しみに、この戦いの行く末を見守ろう。

おまけ:少し調べたけれど、なんで1952年という戦後すぐに「日本語に英語記号(,)を混ぜろ」と、お上がなったのかは、よくわからなかった。
その方が読みやすいからともどこかに書いてあったが…?
右からの横書きのときはそうだったかもしれんけどねえ。