第37号 バイクで実践、七転び八起き
事故前と事故後
はいていたジーンズは大きく破れ、電車に乗れる格好でもない。タクシー代、保険で出るのか? と思いながらタクシーで自宅まで。
保険会社に電話しても「休日担当なのでそこまで分からない」なんて言ってるし。
家に着いたのは事故発生から丸2時間後。着替えて食事をし、家族と話をして、メールを処理し、就寝。
この時の私は知らない。翌日から、左手首が腫れて動かなくなることを。そして、保険会社との長く面倒な「交渉」が始まることを・・・
結局、この事故の前後で変わったこと、学んだコトってなんだろう。
バイクは全損扱いになり、新車に買い換えることになった。でも全てが保険でカバーされるわけではない。その時点での中古価格+αまでだ。同じタイプのバイクにしたので、形も色も馬力もほぼ同じ。
ただ07モデル車が08モデル車になるので、ABS(Anti-lock Braking System)が付く。これは大きい。ちょっと安全になるだろう。
保険会社への見方が少し変わった。保険会社の言う「事故対応満足度」って誰にとってのだろう。被害者の満足度は誰が測ってくれるのだろう。
人生観は・・・特に変わらなかった。
このお話に何か教訓があるとすれば、それだろう。
ヒトは40歳(不惑)も過ぎれば滅多なコトじゃあ、その価値観を変えない。例え、乗っていたバイクが転倒して火花を上げながら35メートル滑走しようとも、だ。
初出:CAREERINQ. 2008/02/15
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